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高校野球 華やかな大阪同士の決勝戦の陰でこんな試合もある。

高校野球 華やかな大阪同士の決勝戦の陰でこんな試合もある。

 

SF March 2010

 

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第89回選抜高校野球大会第11日は30日、甲子園球場で準決勝2試合が行われ、
履正社(大阪)と大阪桐蔭が決勝に勝ち進んだ。
大阪勢2校で優勝を争うのは史上初めて。
履正社が勝てば春夏通じて初優勝、大阪桐蔭は春夏連覇した2012年以来2度目の頂点を目指す。
履正社は報徳学園(兵庫)に6―4で逆転勝ちし、3年ぶりの決勝進出。
大阪桐蔭は秀岳館(熊本)を2―1で下して、5年ぶりに決勝に進んだ。
31日の決勝は午後0時半プレーボールの予定。

 

こういった日本中に注目される華やかな試合もあればこんな試合もある。


2017年3月27日に行われた第64回春季東海地区高校野球・三重県大会の南勢地区1次予選、私立英心(えいしん)高校と県立宇治山田商業高校の試合は、英心が0対91で敗れた。


英心は後攻の宇治山田商に、1回に8点、2回に31点、3回に41点、4回に11点を失い、5回ウラを待たずにコールド負けした。
62被安打17失策だった。


対戦相手の県立宇治山田商業高校は多くのプロ野球選手を輩出している名門校。
オリンピックマラソンゴールドメダルの野口みずきも県立宇治山田商業高校の出身。

 

試合後豊田監督がツイッターに「選手はダメじゃないです」と投稿。
このツイートには数々の温かい反応が寄せられている。

 

4回の英心の守備、ピッチャー返しの打球が投手の腹に直撃し、立ち上がれなくなった。
豊田監督に「交代だな」と告げられると、「最後まで投げさせてください」と懇願。
続投することになると、宇治山田商のベンチが立ち上がり、マウンドに再度立ったエースに拍手を送ったという。
この投手は中学まで不登校だった。

 

今までは大差がつくと試合を終わらせるために相手チームが手を抜いて自らアウトになったりしていた。
しかし今回の宇治山田商はフルメンバーで最後まで攻撃の手を緩めることなく戦った。

 

2008年に現在の校名に変わった英心高校は、もともと不登校の子どもを多く受け入れる学校で、その中には休み時間にキャッチボールをする生徒もいた。
そこに野球経験のある豊田監督が、週1回程度のクラブ活動でみんなが楽しめるようにと、野球部を2015年5月に創設した。


男子5人、マネジャーの女子1人から始まった。
少しずつ野球に興味のある生徒が入部し、10人まで増え、日本高等学校野球連盟(高野連)への登録申請が通り、対外試合を組み始めた。

 

バット1本、ボール10球、ヘルメットを相手から借りるというチームで挑んだ7月の最初の試合は、0対26で敗れた。投手の生徒は「打たれたくない」と嘆き続け、豊田監督は「この日を機に『エースの自覚』が芽生えた気がします。
他の部員も高校野球の厳しさを知り、負けん気が出て野球にのめり込んでいきました」と振り返った。

 

豊田監督は「点差がついても全員が最後まで声を出し続けていました。
30点取られても『1点ずつ取り返そう』と言い続け、誰も諦めませんでした」と話す。翌日の練習には部員全員が参加した。

 

「不登校だった子が、ただ学校に来るようになるだけではダメだと思っています」とした上で「私は野球を通じて心がしっかりと育ってほしい。
自分の将来に前向きになり、人間性が形成されていってほしいです。
うちの高校の生徒は体力的にもちょっとひ弱なので、野球で受験勉強のための持久力や忍耐力もつくと考えています」と話している。

 

ここに高校野球の原点があるように思いますし、若いのに素晴らしい指導者だと思います。

 

甲子園での大差のゲームは27点差が最大で、戦前の14回センバツで滝川中27-0浦和中です。

夏の大会では、やはり戦前の22回、静岡商27-4長野商の23点差です。
戦後に限れば夏67回のPL学園29-7東海大山形の22点差が春夏通じて最大です。

 

地方大会にまで拡大すると122-0。

高校野球の公式戦史上、最大の得点差試合。
スポーツ紙の1面で扱われ、テレビのワイドショーでも大々的に紹介。
後には何冊もの単行本が出版された。

 

1998年7月18日。青森県営球場で行われた夏の青森大会の2回戦。
勝った東奥義塾はその時点で、1958年の初出場以降、4度も甲子園大会に出場した県下の強豪。
負けた深浦は部員10人の県立高だった。

現在、高校野球の点差によるコールドゲームは5回終了時で10点差、6回以降は7点差となっている。
だが当時の青森大会の規定では、7回が終了するまではコールドゲームは成立しなかった。

 

今回の私立英心(えいしん)高校と県立宇治山田商業高校の試合と似たような状況です。

 

頑張れ球児たち夏の予選は目の前だ

 

 

 

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