本と無線機の買い取り 川花書房(JA2FJG)

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1970年代に人気を二分した「ヤエスFT-101」と「トリオTS-520」

1970年代に人気を二分した「ヤエスFT-101」と「トリオTS-520」

 

Yaesu FT 101

 

 

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メーカーがしのぎを削っていた1970年代

 

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日本のアマチュア無線史の中で、無線機器が大きな進化を遂げたのが1970年代でした。
送受信部とも真空管を使い外部電源が当たり前だったものが、やがて電力増幅部を除いて半導体化。


さらに全部がソリッドステートになり、ICやFETなどのデバイスや、PLLなどの最新技術により小型で高性能なモデルが登場するようになりました。
そしてナショナルやNEC等家電メーカーも参入してきました。

 

ヤエスのFT-101

 

八重洲無線がFT-101シリーズを市場に送りだしたのは1970年5月です。
八重洲無線は1956年に 長谷川佐幸氏(JA1MP)が起こした ゼネラルテレビサ-ビスが前身です。

この機種は生産台数が数万台といわれ爆発的な売れ行きでした。
CBを意識したと思われるAM回路と27MHz帯を加えた事により、CBer達にも大人気になり、さらにアメリカ向けの輸出で売り上げを伸ばしました。

 

本格的にソリッド・ステート化されながら高周波電力出力はテレビ用の水平出力真空管で、前段にも12BY7Aという真空管が使われました。
当時はまだハム用で電力増幅用に使えるトランジスターがありません。
それでも“トランジスターが使われている”というだけで、目新しさを追うハムにとっては関心は高かったと思います。

 

外観も、それまでのハム用通信機と違ってFT-101はコリンズのSラインやKWM-2に似た色をしていました。
回路構成も斬新でした。


コリンズのKWM-2にはない電源回路、クラリファイヤー回路を内蔵させ、RFタイプのスピーチ・プロセッサーも内蔵されていました。
基本的にはKWM-2を真似た回路構成でしたが、CWフィルターも内蔵できるなど、KWM-2とはちょっと違った機能もありました。


外部機器も、スピーカー、モニター・スコープ、リニア・アンプなどを揃え、Sラインに対抗していました。

 

トリオのTS-520

 

遅れをとったトリオが満を持して1974年に発表したのが、TS-520です。
トリオは前身のの春日無線電機商会をもう少し早く1946年に 春日二郎氏(JA1KJ)が設立しております。

 

1974年にDタイプ(160W入力)とXタイプ(20W入力)で発売され,
1977年6月にSタイプ(160W入力)とVタイプ(20W入力)にモデルチェンジしました。


当時はヤエスのFT-101と人気を二分していました。

X、DタイプとV、Sタイプの違いは1.9MHzバンドが追加され主にRF部回路がより高性能に改善されています。
当然のことながらWARCバンドは未装備です。
SSBの混信の除去やNR装置も付いていません。


しかし基本性能が極めて優れておりますので、現在でも十分現役で使用でき、電源・スピーカーも内蔵しているので、HFの入門用としての性能を保持していると思います。


特に受信音質はオーディオでも山水電気(破産済み)、パイオニアと並びオーディオ御三家と呼ばれた音響のトリオの名に相応しく大変優れています。
長時間受信していても疲労感がなくヘッドホンで聞いていても心地よい音です。
デジタル受信音質と比べ物にならないくらい良いと思います。

 

フロントパネルには堅牢なダイキャストパネルを使用。
重厚なイメージを醸し出すとともに、VFOケースをパネルに固定することで安定度の向上にも寄与しました。


VFOの安定度では断然TS-520に軍配が揚がります。
3SK22-2SK19を使用したトリオの定番でTS-510の時は実用新案とかでブラックボックスになっておりましたが、以後アナログ機のVFOとして受け継がれていきました。

 

また受信初段には特性に優れたデュアルゲートMOS FETの3SK35を採用。
AGCは増幅型でSLOW-FAST-OFFの3段切り替え。
送信終段管は送信用に開発されたナショナルのS2001を使用し、通常とDX用の2段切り替えができる増幅型ALCでトークパワー(平均変調度)の向上を図るなど、さまざまな工夫が施されていました。

 

その割には100WタイプのTS-520Dが114,800円、10WタイプのTS-520Xが99,800円と
買いやすい価格設定としたことから、売れ行きは大変好調でした。
1977年には1.9MHz帯が追加され、PLATEやDRIVEのツマミに減速機構を採用、スピーチプロセッサーを装備したマイナーチェンジ版のTS-520S(100W)、TS520V(10W)が登場しました。

 

どちらに軍配が上がるか?

 

これはもう好みの問題でしょう。

当時も「トリオ派」と「ヤエス派」に分かれておりました。

後にHFでもアイコムも人気が出てきて「アイコム派」も増えてきました。

アイコムも井上電機製作所時代はV.UHFのイメージが強かったのですが!

 

私はワッチをしている時が多いのでTS-520です。

新スプリアス規制対応の無線機もありますが、現在もメインリグはTS-520です。

 

FT-101を何台か買取し少し使っていた時もありました。
切り替えてTS-520とFT-101を聴き比べた事はありませんが、
後になって買取したFT-101を弄ってみるとリアパネルはヤエスに分があります。
特にIF-OUTは点検、調整するうえで便利である。
他にも通常ギロチン呼ばれるμ同調も魅力的で夜間の7MHz帯でTS-520のDRIVEと比較してみるのも面白そうであるが、最近はコンディションが悪いのでどうだろうか!

 

 

 

 

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