懐古オヤジのボヤキ録

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プリント基板の製作は無線機の自作には欠かせません

プリント基板の製作は無線機の自作には欠かせません

 プリント基板

 

 

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真空管から始まった自作もトランジスターへ

小学生の頃から始めたラジオ、無線機作りも、1960年代の前半までは真空管オンリーでした。

その後仕事が忙しくなり一時期ブランクがありましたが、1960年代の後半から少し遅れてトランジスターを使うようになりました。


一時期無線機イジリから遠ざかっていたせいもあって日本で一番最初に発売された東通工(現SONY)の1TXX等は使った経験はありません。

マイクロディスクトランジスタと称して2SC185等の高周波用トランジスタがNECから発売され、簡単に手に入るようになってからです。

 

安価で当時としては高周波特性の優れたトランジスタでした。

もちろん現在のガリヒ素FET等とはひかくになりませんが !

 2SC185は安価で高周波特性が当時としては他のトランジスタより優れており、後にトリオのTS-500,JR-500のVFOにも使われておりました。

 

トランジスタを使いこなすにはプリント基板が必要不可欠

最初はマジックインキからスタート

トランジスタを使いこなすためには、真空管時代のようにラグ板というわけにはいきません。

トランジスタを使うからにはプリント基板の製作がどうしても必須となり、最初は生基板に直接マジックインクでパターンを描いておりました。
各種マジックインクを試しましたが、私が使った範囲ではパイロットのペイントマーカー?のホワイトが、一番良かったように記憶しています。

 
定番の赤や黒よりもホワイトが良かったのは意外ですが、基板へのノリがよく下処理が少々マズくても結構きれいな基板が出来ました。

この事はたいへん重要なことで、生基板をみがいて脱脂をするのはけっこう重労働です。

 

 

マジックインクの次はレタリングテープとランドの使用

しばらくマジックインクを使ってプリント基板をつくっていたのですが、美的感覚にかける私ではなかなか見てくれのよい基板は作ることができません。

そこで次に登場したのがサンハヤト等が販売しており、ハムショップでもかんたんに手に入るレタリングテープとランドです。

 

レタリングテープとランドを使用するようになって、マジックインキで作ったモノよりは少しだけ進歩しました。

の使用に変わり少し進歩しました。
レタリングテープとランドを2,3年使用しましたが、サンハヤトの製品より安いものも入手することができました。

 

テープ

 

ランド

 

さらにより良い物を求めて感光基板に挑戦。

当時はまだパソコンを使ってなくてワープロを使用しておりました。

マジックインキ同様トレーシングペーパーをはじめ用紙もいろいろ試しました。

今となっては懐かしい1200MHzのパワーアンプです。

適当なトランジスタもなく、パーソナル無線用に開発されたNECの2SC2558を使用しました。

出来映えもイマイチです。

 

 

ワープロ

 

ワープロに限界を感じてパソコンを導入

ワープロになってマジックインキやレタリングテープとランドからは少し進歩しましたが、この頃からマイクロウェーブにのめり込んでいくようになります。

1200MHzくらいまでは何とかなりましたが、2400MHz以上の周波数になるとバイアスラインなどには0.2~0.4ミリの精度が要求されます。

 

0.2~0.4ミリとなるとワープロの限界を超えておりますので、次はパソコンです。

Windows3.1から95にバージョンアップした頃からCADも導入しました。

この頃からは本格的に感光基板を作りたくなり、サンハヤト、ホーザンから感光基板、基板カッター、ライトボックス、卓上ドリル、スルピンキット、エッチング装置、インクジェット用フィルム等と結構サンハヤト、ホーザンの売り上げに協力しました。

 

 

 

CADは最初は花子を使ったのですが、知識がないせいかうまく使いこなせず、シェアウェアのCADDrawに変更。
当時CADソフトはとても高価だったのでCADDrawは私には十分でありがたかった。

 

CADDraw

 

マイクロウェーブにはテフロン基板が必要

マイクロウェーブに熱中し、周波数がだんだんと高くなるにつれて基板も紙フェノールやガラエポではダメで基板の材質がPPOやテフロンのモノが必要になります。


サンハヤトの感光基板はかんたんに入手できますが、紙フェノール、ガラエボ等しかなくテフロンやPPOはありません。
PPO基板は当時豊橋技術大学に勤めていた友人が納入業者から購入してくれました。

シンクロスコープもこのルートで安価に入手できる事ができました。

この方はアマチュア無線もやっておりますが、現在は退職され真空管のアンプ作りに夢中で、今も時々コーヒーブレイクをしております。

 

テフロン基板はオークションくらいしか入手手段がありません。

 

テフロン基板はサンハヤトに材料持ち込みで感光剤を塗布の依頼

苦労して入手したテフロン基板やPPO基板は、材料持ち込みでサンハヤトに感光剤の塗布を依頼しておりました。

最初の頃はそれでよかったのですが、サンハヤトはハムショップ経由でしか感光剤の塗布を受け付けてくれません。

 

昔は時々無線機等もハムショップで購入しておりましたが、マイクロウェーブをいじりだすと必要なパーツも特殊になり、ハムショップには置いてありません。

そのうちハムショップにあまりいい顔をされなくなり、なんとなく頼みにくくなってしまいました。

 

残された手段は感光剤を自分で塗布することです。

 

 

苦労した感光剤の入手

感光剤を自分で塗布するとなるとなんとしても感光剤を手に入れなければなりません。テフロン基板同様に感光剤も入手にはずいぶん苦労しました。

あちこち聞いてはみましたが、素人の相手をしてくれるトコロはそう簡単にはみつかりません。

 

すぐ近所にプリント基板の加工工場もあるのですが、一斗缶でないと売ってはくれません。

あちこち尋ねまわってどうにか感光剤も手に入りましたが次は塗布の方法。
ドブ漬やターンテーブルを使って、回転数を自由に設定できるようにしたりしましたが、どうしてもサンハヤトで塗布してもらった物と比べたらイマイチ。


まあマイクロウェーブのプリント基板はマイクロストリップラインなので、裏のグランド面だけマスキングすればなんとか使えましたが、10GHz,24GHzと周波数が高くなるとストリップラインも細くなってくるので、簡単に補修という訳にはいきません。

もう一つマイクロウェーブのプリント基板でむつかしいのが、スルーホールです。

 

スルーホールもサンハヤトの「スルビンキット」や導線などいろいろやってみましたが、感光剤の塗布同様イマイチです。

最終的にはくりぬきのアルミケースの方をザグッています。

 

当時製作した5.7GHzのトランスバーターです。

これでバイアスラインは0.4ミリだったと記憶しております。

アルミのくりぬきはローカル局にやってもらいました。

 

基板

 

その辺の顛末も私のサイト「川花書房」に記載してあります。
現在は視力の衰えで細かい事はできませんので、マイクロウェーブは卒業(中退かな)となってしまいました。
あとプリント基板等については諸々ありますがまたの機会に記します。

 

 

 

 

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