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インフラベンダーは何故国内ベンダーが衰退し、海外ベンダーに移りつつあるのか

インフラベンダーは何故国内ベンダーが衰退し、海外ベンダーに移りつつあるのか

 

携帯電話

 

 

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アメリカと韓国が第5世代移動通信システム(5G)の開始をめぐって、先陣争いの末韓国が世界初のサービスを開始しました。

日本は一歩遅れて2020年の春からサービスの開始といわれております。

かって電子立国と呼ばれた勢いはどこへ行ったのか。

 

少し前にはソフトバンクの大規模通信障害や、ファーウェイの副社長がカナダで逮捕された事を受けての報道で、大手携帯キャリアが採用しているインフラベンダーについて疑問が生じましたので、少し調べてみました。

 

ソフトバンクの大規模通信障害

ソフトバンク

 

上場を控えたソフトバンクの携帯電話サービスに2018年12月6日午後、大規模な通信障害が発生しました。
約3千万回線が日中の4時間半にわたって通話や通信できない異例の事態に陥り、大混乱に陥った。


原因は通信の要となる、交換機のソフトの不具合だった。
機器を納入していたエリクソン社のライセンス関係のデジタル証明書の期限切れだという。

 

始まったばかりのPayPayの100億円あげちゃうキャンペーンは大混乱。

PayPayについては

老人にも否が応でもキャッシュレス化の波は押し寄せてきます | どう対応すべきか - 懐古オヤジのボヤキ録

でも少し述べております。

 

100億円あげちゃうキャンペーンは、12月13日(開始から10日間)で100億円相当に達したため終了いたしました。

 

他にも多方面にわたって多大な影響がありました。

 

ソフトバンクの4Gサービスを全面導入していた佐川急便は、セールスドライバーが持つ専用端末に集荷依頼や再配達の情報が届かなくなった。
ドライバーの携帯電話も使えず「ドライバーへの連絡手段が断たれた」(佐川急便)。

 

格安航空会社(LCC)のジェットスター・ジャパンは一部空港で遅れが発生した。
「成田や千歳、中部、宮崎発の計11便で改札業務に通常より10~15分ほど余計に時間がかかった」(ジェットスター・ジャパン)。

 

GLAYのコンサートで入場用QRコードが確認できない事態も生じました。

私も私の家族も携帯電話はソフトバンクですが、幸いウチに閉じこもっておりましたので、影響はありませんでした。

 

ファーウェイの副社長がカナダで逮捕

ファーウェイ

 

アップルを抜いてスマホの世界シェア第2位に躍り出たファーウェイの副社長がカナダで逮捕され、現在は約8億5000万円相当の保釈金の支払いと、24時間、追跡可能なGPSを足首に装着することを条件に保釈されました。

 

在カナダ中国大使館は即刻釈放を要求し、米国財界人は報復逮捕を恐れて出張を続々とキャンセル。
もはや貿易戦争ではなく米中開戦の噂もささやかれております。

 

父親の任正非CEOは元中国人民解放軍の軍人で軍部と政府には太いパイプがあります。その第1子が逮捕されましたから、面子をなによりも大事にする中国がこのまま黙っているわけがありません。

国家安全に危害を与える行為に関わった疑いで2人のカナダ人を拘束しました。

 

米国や日本などは、中国による不正傍受やサイバー攻撃に悪用される可能性があるとして、華為技術(ファーウェイ)や中興通訊(ZTE)製の通信機器を排除しつつあります。

国内の報道各社は12月10日、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクの国内3キャリアが、ファーウェイとZTEの通信設備を事実上排除する方針を固めたと報じた。

 

同日午前に行われた内閣府の定例会見で、菅官房長官は以下のように発言しています。

「サイバーセキュリティーを確保する上で、情報の窃取、破壊、情報システムの停止など悪意のある機能が組み込まれた機器を調達しないようにすることが極めて重要」(菅官房長官)

 

日本の通信インフラ機器ではNECや富士通が高いシェアを占めてきた

通信インフラ機器

 

大手携帯キャリアの通信インフラ機器は以下の通りです。

3G CDMAでは

ドコモがNEC、富士通、パナソニック
KDDIがNEC、日立、サムスン、モトローラ
ソフトバンクがNEC、エリクソン、ノキア


4G LTEでは

ドコモがNEC、富士通、エリクソン、ノキア
KDDIがエリクソン、ノキア、日立、サムスン
ソフトバンクはエリクソン、ノキア、Huwei、ZTE


次世代の5GではMCAによる推定であるが、
ドコモがNEC、富士通、エリクソン、ノキア
KDDIがエリクソン、ノキア、サムスン
ソフトバンクはエリクソン、ノキア、Huwei、ZTE


MCAとは国内のモバイル・IT市場を中心に市場調査レポート(MR)の販売と個別受託プロジェクト(SR)を提供している会社です。


次世代移動通信システム「5G」は、いま日本で使われているLTEや、LTE-Advancedの次に予定されている通信規格です。


その特徴は、LTEと比べ「通信の大容量化」や「高速化」、「低遅延」、そしてLTEの100倍ともなる「同時に接続できる端末数の拡大」(同時他接続)など。

5Gを導入することで、例えば混雑による「スマホがつながらない問題」や、動画を見る際に「大容量すぎて映像が止まる問題」などを解消できると考えられています。

 

国内の大手携帯キャリアが採用しているインフラベンダーの流れとしては、3GCDMA⇒4G LTE⇒5Gへと進化していく過程で
国内系から海外のインフラベンダーへ移行しています。

 

その背景には、3G CDMA⇒4G LTE⇒5Gへと技術規格が世界で一本化していく過程で、
コスト競争力や標準化で海外ベンダーに太刀打ちできない国内ベンダーが衰退していきました。

 

ファーウェイ(HUAWEI)はこのたび、エリクソンを抜いて2017年の欧州特許庁への企業別特許出願件数で首位となりました。
これは、中国企業として初めての快挙です。


ファーウェイでは世界18万人以上の従業員のうち、40%に相当する8万人が研究開発に携わり、売上高の10%以上を毎年、研究開発に投資しています。
今後数年間は毎年、100~200億米ドル(約1兆620~2兆1240億円※)を研究開発に投資する見込みです。

 

その傾向をキャリア別に見ると、5GになってもNTTドコモは日本電信電話公社から民営化した影響があるとは思えませんが、比較的国内系を引き続き採用していくと見られます。
国内ベンダーに依存するドコモは特別な要求に応じられるのは国内ベンダしかいないと見ているのだろう。

 

KDDIとソフトバンクは海外系が中心になっていくものと思われます。

しかし最近はNTTドコモがノキア、KDDIが韓国サムスン電子、ソフトバンクがエリクソンといった海外製機器の採用が目立っています。

 

 

 

 

 

 

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